農業の未来
昨日、いやおとといこの2分弱の動画を見て僕はこれだ!と思ったのです。
この方は僕が目指しているというか、手本にしている人で、愛読書である「the market gardener」の著者であるJM Fortierさんです。この本を読んで、僕は大いにインスパイアされ、まだ日本で誰もやっていないであろう彼のメソッドを試してみようと思いました。
この動画でJMは、もっと地方で小さな農家を!、ファーマーズマーケットを!
農業システムをより脱中央集権、脱大型機械化、より多様性があり、関係性・つながり豊かなものに。もっと多くの人が畑で働き、人々は地元のパン屋でパンを買い、肉屋で肉を買い、八百屋で野菜を買う。人と話をして、コミュニケーションをとり相互のつながりの下で質の高いものを買う。
こういうシステムは農家や小規模経営者が楽しいだけでなく、良い食材を求めている人々にとってもいい仕組み。
果たして、スーパーマーケットで良い食材は手に入るのか?
中央集権化された今のフードシステムを壊すには、①農家になる②農家を支える
この2つがimportantです!
スーパーマーケットに行く人を減らそう!その代わりに地元の小規模農家、独立したチェーンでない店を支えよう!
と、JMは述べています。
おっしゃる通りだと思います。僕もそんな世界を作りたい、見てみたいです。
でも今政府がやろうとしていることは、真逆で、農業の大規模化、機械化、はたまた輸出の強化です。小さな畑、農家をまとめて一つの大きな会社にしようとしています。
確かに、効率やコストの面を考えればそのほうがいいかもしれません。
でも、我々が食べる、我々の体を作る食べ物が、そのような工業製品のようなものでいいんでしょうか。
大規模化により画一化され、野菜の種類、風味は乏しくなり、形を均一にそろえるため、農薬がまかれ、一言で言うと「つまらない」農業になってしまったのだと思います。
いつどこのスーパーに行ってもだいたいそこそこの品質の、決まった種類の野菜は手に入ります。
最近おかげさまで色々な人に僕の野菜を食べていただいて、「今まで食べてきた野菜と違う!」、「野菜を食べていると感じる!」といった感想をありがたいことにいただいています。
でも、これは僕がやっていることが特別すごいんじゃなくて、皆さんが今まで買ってきた野菜の質が悪かったのではないかと思うのです。
だから、僕もJMのように、より多くの人が農業を始め、地元で売り、地元の人に食べてもらい、食べた人は忘れていた野菜の味を取り戻す。このループが回りだせば日本の各地で多様性のあるフードシステムが回りだすと思います。
農家が必死に勉強して、汗水たらして、いい食べ物を作ることがまず重要。そして同時に人々が地元農家を支えることもまたとても重要です!
農家の僕が、「農家を支えて!」なんて言うのはどうかと思う人もいるかもしれませんが、純粋にそのほうがお互いつながりができて楽しいし、食べた人の健康もいいし、農家も小規模でやっていけます。
田舎のじいさんばあさんは、百姓なんて儲からない、大変だといいますが、僕はそのイメージを払拭し、若い人がどんどん地方に入って、いきいきのびのびと地元を盛り上げることができるような未来を願っています。
そのためにできることを地道にやっていきます!!
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